

人は誰も限り有る一度きりの人生を生きています。やり直しの効かないかけがえの無い人生ですから、この世に生きる全ての人は皆幸せになるべきです。しかし、想像してみてください。忙しいけれど平穏に過ぎて行くこの日本に住む私達の日常の向こうで、この世界にはいったいどれだけの人々が十分な食べ物も安全な住家も無く、十分な教育も病気の治療も受けられず、自然災害や理不尽な暴力のために生命を脅かされ、希望の無い今を生きていることでしょう。もし自分がその不幸な境遇に生きている一人だったら…と想像してみてください。
アジア眼科医療協力会(AOCA)は、アジアの経済的に貧しい国々に住む人々が少しでも幸せに生きられるよう、眼科医療の面で何らかの協力をしようと集まった人々のグループです。そもそもAOCAは、ネパールで眼病のために苦しんでいる膨大な数の人々を見てきてしまい、その人々をほっとけなくなった黒住格と言う一人の心優しい眼科医が中心となって作ったNGOです。

在りし日の黒住先生
創設当初は政府に相手もされず、国内の医療をほっといて外国に出かけるのは売名行為と非難されながら、黒住先生は30年間粘り強く活動を続けられました。しかし、先生は平成14年3月7日あまりにも急に逝ってしまわれました。黒住先生の理念や志を引き継いで拓かれた道を閉ざさないようにすることが、残された我々AOCAメンバーの努めだと思っております。
AOCA創設の頃とは違い、ネパールやアジア諸国の事情も変化しております。その時・その場所に最も必要な援助は何か、相手にとって真の意味ある援助とは何か、と言うことを見定めて決して傲慢な自己満足に陥ることなく、誠実に活動を続けて行きたいと思っております。
一人の個人の力、一つのNGOの力は小さいけれど、その一つ一つの力が重なってやがて国境を越えて行く…。そして世界をより良いものへと変えて行く大きな力となることを信じています。 AOCAの活動は皆様の善意のご寄付によって賄われております。私達の活動に一人でも多くの方が賛同され活動に加わり、一人でも多くの盲人が闇の世界から救われ幸せに生きれますよう祈ってやみません。
アジア眼科医療協力会理事長
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