特定非営利活動法人

アジア眼科医療協力会

Association for Ophthalmic cooperation in Asia

About AOCA  
アジア眼科医療協力会について

 アジア眼科医療協力会(AOCA)は、1972年(昭和47年)から30数年に渡って、ネパールを中心としたアジアの貧しい国々に対して眼科医療の面でさまざまな援助をおこなっているNGOです。当会の活動は1)アイキャンプ、2)人材育成、3)新しい医療技術と医療機器の導入、4)眼科病院の運営・支援など広範囲に及んでいます。

 設立当初、ネパールには眼科医が3人しかいなかったことから、AOCAの最初の活動はアイキャンプ(野外開眼手術活動)に始まりました。毎年のように日本からアイキャンプ隊を送り、今までに約1万人の白内障患者を手術してきました。

 ネパールの白内障患者は、毎年あとからあとから出てきます。貧困ー栄養障害ー早老ー白内障とつながった最後のものをアイキャンプで叩いているだけでは、なかなかラチがあきません。

 そこで、当会では”ネパールのことはネパール人の手”を合言葉に、人材育成にも力を入れるようになりました。眼科医療器械技術者の育成に始まり、医師や看護師など延べ28人のネパール人を、主に日本で数ヶ月から数年に渡って研修をさせました。いずれも貧困とつながる病気の環を断ち切るための活動です。

 また、1988年にはネパール政府との契約のもと「24時間テレビ」チャリティー委員会(24時間テレビ)との共同事業として、ナラヤニアイケアプロジェクトを始め、ナラヤニ県南部3郡の眼科医療を担当しました。ケディア病院を基地として延べ5人の日本人眼科医を数ヶ月から数年に渡り常駐させ、医療の充実に努めると共に7人の眼科助手を育成し、小学校検診や僻地への巡回診療などのフィールドワークを行いました。当初のケディア病院は、年間2百人程度の懐中電灯下での白内障手術を行なっていましたが、現在では顕微鏡下による白内障・眼内レンズ手術が年間5千人を超えるナラヤニ県の中核病院として殆ど経済的に自立を果たすところまで成長しました。 一方、さらに僻地の貧困地区にゴール眼科病院を建設し、自立を目差した病院運営に力を注いでまいりました。

 2007年には日本国際協力機構(Japan International Cooperation Agency (JICA( ジャイカ))との連携事業「ネパール眼科医療強化プロジェクト」を開始しました。これはネパール全土を対象とし、眼科医療システムの強化を図り草の根レベルまでサービスを行き届けることにより、眼病患者や失明者の減少させるという目的で行われました。プロジェクトの骨子は「眼科医のフェイコ(超音波白内障手術)研修プログラム」「眼科助手の再教育プログラム」「ヘルスポストの医療士のプライマリアイケア教育プログラム」の3点で、ネパール全国より受講者が集まり、講義や技術トレーニングが行われました。

 これらの大規模なプロジェクトはいずれも2010年1月をもって終了しました(ナラヤニ・アイケア・プロジェクトについてはフェーズアウトプログラムが終了)。ネパールでは、アイキャンプ等の医療活動がネパール人の手で行われるようになり、病院もほぼ経済的自立を達成しました。しかしAOCAは、今後も必要な支援をしていく予定です。

Greeting  
理事長ご挨拶

浅野宏規理事長

 アジア眼科医療協力会(AOCA)は、50年に渡り、ネパールを中心に途上地域における眼科医療支援に取り組んできたNGOです。この度、私がAOCAの理事長を引き継ぐことになりました。初代の岩橋英行理事長から高橋幸男先生、西田武先生、黒住格先生、飽浦淳介先生、黒田真一郎先生へ引き継がれてきた、歴史あるAOCAを担うことは身の引き締まる思いでおります。AOCAが半世紀の活動を継続できたことは、AOCA会員や関係者、皆様方の温かいご支援、ご協力の賜物と心より御礼申し上げます。
 AOCAは、白内障による失明救済のための白内障手術活動であるアイキャンプ、医師・眼科技師・保健師なども含めた眼科人材教育、病院・眼科診療所の運営支援、医療物品の寄贈などを行ってきました。2000年からは、インドのダラムサラにおいてアイキャンプ中心の支援活動を行ってきました。2020年からは、COVID-19流行が繰り返し、現地での医療活動が行えない社会背景がありました。そのため、最近3年間は、感染対策防護具、医療物品や中古機器を寄贈するという活動に留まりました。2023年5月、政府方針の転換とともに、日本でも活動制限が大幅に緩和され、2023年度は、ダラムサラで4年ぶりのアイキャンプ活動を予定しております。
 半世紀に渡るAOCAの活動は、「世界で目が見えずに困っている人々がいるなら、何かしたい」という、皆様の共感、ご支援に支えられております。時代が変わろうとも、AOCAの根底にあるものは、『誰もが自分や自分の家族以外の見知らぬ人の為に一つだけ思いをかけることができたなら、世の中は少しずつよくなりますね』という黒住先生のお言葉に変わりはないと思います。AOCAは、微力ながらも現地の要請に応じて求められる眼科医療支援を続けてまいります。皆様のご支援、ご協力が、多くの人々の未来を明るく照らしてくれると信じております。今後とも末永いご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

アジア眼科医療協力会理事長 浅野宏規

Movie  
活動映像
Information  
当協会からのお知らせ
令和5年12月16日
活動の歩みを更新しました。
令和5年10月29日
役員名簿を更新しました。
令和5年10月29日
2022年度の事業報告書をアップしました。
令和4年10月27日
2021年度の事業報告書をアップしました。
令和3年10月4日
2020年度の事業報告書をアップしました。
令和2年10月21日
2019年度の事業報告書をアップしました。
令和元年8月19日
2018年度の事業報告書をアップしました。
Donation  
会員募集・寄付のお願い

アジア眼科医療協力会の活動は皆様の善意のご寄付によって賄われております。

ネパールやアジアの貧しい国々では、たった1,000円で一人の失明者を闇から救えるのです。そうして貧困につながる環を断ち切れるのです。 アジア眼科医療協力会の事業に賛同され、継続して援助を賜ります会員を募集しております。会員の方には年一度の事業報告をお送り致します。会費は正会員10,000円、賛助会員は5,000円です。 なお、ご寄付に関しましてはおいくらでも結構です。当会の活動にご協力よろしくお願いいたします。

会員募集要項
会費
  • 正会員…¥10,000
  • 賛助会員…¥5,000
  • ご寄付の場合…自由
送金先 銀行振込
三菱UFJ銀行 甲子園支店 普通預金 口座番号:5038863
名義:特定非営利活動法人 アジア眼科医療協力会 理事長 浅野 宏規
(トクテイヒエイリカツドウホウジン アジアガンカイリョウキョウリョクカイ リジチョウ アサノ ヒロキ)
郵便振替 
00920-5-318566 
アジア眼科医療協力会

 また、当協会ではネパール・インドの眼科医療設備を充実させ病院の運営を助けるため医療関係機関より医療機器(完動品)や医療材料の寄贈をお願いいたしております。なお、ご寄贈に関しましてのご質問は当協会までご連絡いただきますようお願いいたします。

ご連絡先

ご不明な点がありましたら下記までご連絡ください。

アジア眼科医療協力会事務局

TEL: 0798-67-3821 FAX: 0798-67-3823

E-mail: info@aoca.jp

〒663-8104 兵庫県西宮市天道町7-10 ハイム天道105号

Activity  
活動の記録

アイキャンプ活動

アイキャンプ活動

 アイキャンプとは、数少ない眼科医を有効に活用して、医療施設の無い地方の町や村にもその恩恵を受けてもらうために、ネパールやインドで行われている開眼手術活動のことです。AOCAは、1972年に第1次アイキャンプ隊を派遣してから毎年のようにアイキャンプ隊を派遣し、僻地に居住しているからという理由で、あるいは貧しいがゆえに眼疾患を患いながらも手術を受けることができず不自由な生活をしていた人々に光を取り戻す活動をしてきました。

ナラヤニ・アイケア・プロジェクト

ナラヤニ・アイケア・プロジェクト

 ナラヤニ・アイ・ケア・プロジェクト(NECP)は、政府機関のネパール福祉協議会(SSNCC、現SWC)との間に交わされた契約に基づくネパール・ナラヤニ県全体の眼科医療の向上と失明防止を期待されたプロジェクトで、1988年から2006年まで24時間テレビチャリティー委員会(24時間テレビ)、ネパール・ネトラ・ジョティ・サンガ(NNJS)との協働で行われました。

ネパール眼科医療システム強化プロジェクト

 2007 年1月から2010 年1月までの3 年間、ネパール全土を対象とし、眼科医療システムを強化して草の根レベルに眼科サービスが行き届くようにして眼病患者や失明者を減少させる目的で、日本国際協力機構(Japan International Cooperation Agency (JICA( ジャイカ)) とアジア眼科医療協力会(AOCA)の連携事業として行なわれました。

Link  
リンク集

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Access  
アクセスマップ

最寄駅:JR神戸線「甲子園口」駅

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